坐禅
坐禅のすすめ

所謂坐禅習禅に非ず。
唯だ是れ安楽の法門なり、菩提を究尽するの修証なり。
坐禅は曹洞宗の教えの中心です。道元禅師は、留学先の宋の国から日本に帰国し、すべての人に坐禅を勧めるため「普勧坐禅儀」を記されました。 最初に書いた言葉は、その「普勧坐禅儀」の一節です。
坐禅は安楽の法門であり、作法に従って坐れば、その姿は仏様の姿であり、その心は仏様の心であるといわれます。
道元禅師は、考えることも効果も期待せずにただひたすら坐る只管打坐を教えています。 坐禅はとにかく実行すること、つまり坐ることが大切です。
また、近年の科学的研究においても坐禅中には、アルファ波(リラックスしているときに出る脳波)が出ることが実験によってわかってきました。
坐禅の仕方
足の組み方
坐蒲またはクッションがあればお尻の下に敷きます。また、座布団を二つ折りにして坐蒲代わりにしてもかまいません。また、曹洞宗では、壁に向かって坐ります。
坐り方は、結跏趺坐と半跏趺坐があります。
結跏趺坐は、あぐらの状態から右足を左の太ももの付け根にのせ、次に左足を右に太ももに載せます。半跏趺坐は、左足を右に太ももに載せます。足を組んだら、体を前後左右に揺らし、腰の位置がしっくりくるようにします。
手の組み方
法界定印と呼ばれる組み方をします。
組んだ足の上に右手を手のひらを上に向けて置き、左の手のひらを同様に右の手のひらの上に置きます。そして、左右の親指の先をかすかに触れさせるようします。できた輪の中が卵形になるくらいが、ちょうどよい具合です。
体の整え方
上体はまっすぐに起こし、あごを引き、目は閉じず自然に軽く開け、1メートル程前に視線を落とします。
坐禅は決して我慢大会ではありません。無理をしないことが大切です。足を組み坐ることが難しい方は、イス坐禅をお薦めします。
坐禅の基本作法は、言葉で書くと少々小難しく感じることがあるかもしれません。
しかし、動画をみることで、簡単にイメージが付くと思います。 下のリンクは、坐禅の心構え・仕方等を動画でまとめた曹洞宗の公式サイトにリンクしています。
曹洞禅ネット